36.3. spwd — シャドウパスワードデータベース

バージョン 2.5 で追加.

このモジュールは Unix のシャドウパスワードデータベースへのアクセスを提供します。様々な Unix 環境で利用できます。

シャドウパスワードデータベースへアクセスできる権限が必要(大抵の場合 root である必要があります)です。

シャドウパスワードデータベースのエントリはタプル状のオプジェクトで提供され、その属性は spwd 構造のメンバーに対応しています(以下を参照してください。<shadow.h> を参照):

インデックス 属性 意味
0 sp_nam ログイン名
1 sp_pwd 暗号化されたパスワード
2 sp_lstchg 最終更新日
3 sp_min パスワード変更が出来るようになるまでの最小日数
4 sp_max パスワードを変更しなくても良い最大日数
5 sp_warn パスワードが期限切れになる前に、期限切れが近づいている旨の警告をユーザに出しはじめる日数
6 sp_inact パスワードが期限切れになってから、アカウントがinactiveとなり使用できなくなるまでの日数
7 sp_expire 1970-01-01からアカウントが使用できなくなるまでの日数
8 sp_flag 将来のために予約

sp_namsp_pwd は文字列で、他は全て整数です。エントリが見つからなかった時は KeyError が起きます。

このモジュールでは以下の内容を定義しています:

spwd.getspnam(name)

エントリが見つからなかった時は KeyError が起きます。

spwd.getspall()

このモジュールでは以下を定義しています。

参考

grp モジュール
このモジュールに似た、グループデータベースへのアクセスを提供するモジュール。
pwd モジュール
このモジュールに似た通常のパスワードデータベースへのインタフェース。