36.4. grp — グループデータベースへのアクセス

このモジュールでは Unix グループ (group) データベースへのアクセス機構を提供します。全ての Unix バージョンで利用可能です。

このモジュールはグループデータベースのエントリをタプルに似たオブジェクトとして報告されます。このオブジェクトの属性は group 構造体の各メンバ (以下の属性フィールド、<pwd.h> を参照) に対応します:

インデックス 属性 意味
0 gr_name グループ名
1 gr_passwd (暗号化された) グループパスワード; しばしば空文字列になります
2 gr_gid 数字のグループ ID
3 gr_mem グループメンバの全てのユーザ名

gid は整数、名前およびパスワードは文字列、そしてメンバリストは文字列からなるリストです。 (ほとんどのユーザは、パスワードデータベースで自分が入れられているグループのメンバとしてグループデータベース内では明示的に列挙されていないので注意してください。完全なメンバ情報を取得するには両方のデータベースを調べてください。また、 +- で始まる gr_name は YP/NIS 参照である可能性があり、 getgrnam()getgrgid() でアクセスできないかもしれないことにも注意してください。)

このモジュールでは以下の内容を定義しています:

grp.getgrgid(gid)

与えられたグループ ID に対するグループデータベースエントリを返します。要求したエントリが見つからなかった場合、 KeyError が送出されます。

grp.getgrnam(name)

与えられたグループ名に対するグループデータベースエントリを返します。要求したエントリが見つからなかった場合、 KeyError が送出されます。

grp.getgrall()

全ての入手可能なグループエントリを返します。順番は決まっていません。

参考

pwd モジュール
このモジュールと類似の、ユーザデータベースへのインタフェース。
spwd モジュール
このモジュールと類似の、シャドウパスワードデータベースへのインタフェース。