15.1. hashlib
— セキュアハッシュおよびメッセージダイジェスト¶
ソースコード: Lib/hashlib.py
このモジュールは、セキュアハッシュやメッセージダイジェスト用のさまざまなアルゴリズムを実装したものです。FIPSのセキュアなハッシュアルゴリズムである SHA1、SHA224、SHA256、SHA384およびSHA512 (FIPS 180-2 で定義されているもの) だけでなくRSAのMD5アルゴリズム (Internet RFC 1321 で定義されています)も実装しています。「セキュアなハッシュ」と「メッセージダイジェスト」はどちらも同じ意味です。古くからあるアルゴリズムは「メッセージダイジェスト」と呼ばれていますが、最近は「セキュアハッシュ」という用語が用いられています。
注釈
adler32 や crc32 ハッシュ関数は zlib
モジュールで提供されています。
警告
幾つかのアルゴリズムはハッシュの衝突に弱いことが知られています。最後の "参考" セクションを見てください。
15.1.1. ハッシュアルゴリズム¶
各 hash の名前が付いたコンストラクタがあります。いずれも同一で簡単なインターフェイスのあるハッシュオブジェクトを返します。例えば、SHA-256 ハッシュオブジェクトを作るには sha256()
を使います。このオブジェクトには update()
メソッドを用いて bytes-like オブジェクト (通常 bytes
) を渡すことができます。digest()
や hexdigest()
メソッドを用いて、それまでに渡したデータを連結したものの digest をいつでも要求することができます。
注釈
マルチスレッドにおける良好なパフォーマンスを得るために、オブジェクトの生成時または更新時に与えるデータが 2047 バイトを超えている場合、Python GIL が解除されます。
注釈
文字列オブジェクトを update()
に渡すのはサポートされていません。ハッシュはバイトには機能しますが、文字には機能しないからです。
このモジュールで常に使用できるハッシュアルゴリズムのコンストラクタは sha1()
、 sha224()
、 sha256()
、 sha384()
、 sha512()
、 blake2b()
、 および blake2s()
です。 通常は md5()
も使用できますが、もしあなたが珍しいFIPS準拠のPythonビルドを使用しているのであれば、md5()
は使用できないでしょう。
Pythonがプラットフォームで利用しているOpenSSLライブラリによっては、追加のアルゴリズムが利用できます。多くのプラットフォームでは sha3_224`や :func:`sha3_256()
、 sha3_384()
、 sha3_512()
、 shake_128()
、 shake_256()
も利用できます。
バージョン 3.6 で追加: SHA3 (Keccak) ならびに SHAKE コンストラクタ sha3_224()
, sha3_256()
, sha3_384()
, sha3_512()
, shake_128()
, shake_256()
。
たとえば、b'Nobody inspects the spammish repetition'
というバイト文字列のダイジェストを取得するには次のようにします:
>>> import hashlib
>>> m = hashlib.sha256()
>>> m.update(b"Nobody inspects")
>>> m.update(b" the spammish repetition")
>>> m.digest()
b'\x03\x1e\xdd}Ae\x15\x93\xc5\xfe\\\x00o\xa5u+7\xfd\xdf\xf7\xbcN\x84:\xa6\xaf\x0c\x95\x0fK\x94\x06'
>>> m.digest_size
32
>>> m.block_size
64
もっと簡潔に書くと、このようになります:
>>> hashlib.sha224(b"Nobody inspects the spammish repetition").hexdigest()
'a4337bc45a8fc544c03f52dc550cd6e1e87021bc896588bd79e901e2'
-
hashlib.
new
(name[, data])¶ 一般的なコンストラクタで、第一引数にアルゴリズム名を文字列で受け取ります。他にも、上記ハッシュだけでなく OpenSSL ライブラリーが提供するような他のアルゴリズムにアクセスすることができます。名前のあるコンストラクタの方が
new()
よりもずっと速いので望ましいです。
new()
にOpenSSLのアルゴリズムを指定する例です:
>>> h = hashlib.new('ripemd160')
>>> h.update(b"Nobody inspects the spammish repetition")
>>> h.hexdigest()
'cc4a5ce1b3df48aec5d22d1f16b894a0b894eccc'
Hashlib は以下の定数属性を提供しています:
-
hashlib.
algorithms_guaranteed
¶ このモジュールによってすべてのプラットフォームでサポートされていることが保証されるハッシュアルゴリズムの名前を含む集合です。一部のアップストリームのベンダーが提供する奇妙な "FIPS準拠の" Pythonビルドではmd5のサポートを除外していますが、その場合であっても 'md5' がリストに含まれることに注意してください。
バージョン 3.2 で追加.
-
hashlib.
algorithms_available
¶ 実行中の Python インタープリタで利用可能なハッシュアルゴリズム名の set です。これらの名前は
new()
に渡すことができます。algorithms_guaranteed
は常にサブセットです。この set の中に同じアルゴリズムが違う名前で複数回現れることがあります (OpenSSL 由来)。バージョン 3.2 で追加.
コンストラクタが返すハッシュオブジェクトには、次のような定数属性が用意されています:
-
hash.
digest_size
¶ 生成されたハッシュのバイト数。
-
hash.
block_size
¶ 内部で使われるハッシュアルゴリズムのブロックのバイト数。
ハッシュオブジェクトには次のような属性があります:
-
hash.
name
¶ このハッシュの正規名です。常に小文字で、
new()
の引数として渡してこのタイプの別のハッシュを生成することができます。バージョン 3.4 で変更: name 属性は CPython には最初からありましたが、Python 3.4 までは正式に明記されていませんでした。そのため、プラットフォームによっては存在しないかもしれません。
ハッシュオブジェクトには次のようなメソッドがあります:
-
hash.
update
(arg)¶ オブジェクト arg でハッシュオブジェクトを更新します。arg はバイトのバッファとして解釈可能でなければなりません。繰り返し呼び出すことは引数全ての連結で一回呼び出すことと等価です。例えば
m.update(a); m.update(b)
はm.update(a+b)
と等価です。バージョン 3.1 で変更: ハッシュアルゴリズムが OpenSSL によって提供されていて、データが 2047 バイトを超えている場合には、ハッシュの更新が実行中でも他のスレッドが実行できるように、Python GIL が解放されます。
-
hash.
digest
()¶ これまで
update()
メソッドに渡されたデータのダイジェスト値を返します。これはdigest_size
と同じ長さの、0 から 255 の範囲全てを含み得るバイトの列です。
-
hash.
copy
()¶ ハッシュオブジェクトのコピー ("クローン") を返します。これは、最初の部分文字列が共通なデータのダイジェストを効率的に計算するために使用します。
15.1.2. SHAKE 可変長ダイジェスト¶
The shake_128()
and shake_256()
algorithms provide variable
length digests with length_in_bits//2 up to 128 or 256 bits of security.
As such, their digest methods require a length. Maximum length is not limited
by the SHAKE algorithm.
-
shake.
digest
(length)¶ Return the digest of the data passed to the
update()
method so far. This is a bytes object of sizelength
which may contain bytes in the whole range from 0 to 255.
15.1.3. 鍵導出¶
鍵の導出 (derivation) と引き伸ばし (stretching) のアルゴリズムはセキュアなパスワードのハッシュ化のために設計されました。 sha1(password)
のような甘いアルゴリズムは、ブルートフォース攻撃に抵抗できません。良いパスワードハッシュ化は調節可能で、遅くて、 salt を含まなければなりません。
-
hashlib.
pbkdf2_hmac
(hash_name, password, salt, iterations, dklen=None)¶ この関数は PKCS#5 のパスワードに基づいた鍵導出関数 2 を提供しています。疑似乱数関数として HMAC を使用しています。
文字列 hash_name は、HMAC のハッシュダイジェストアルゴリズムの望ましい名前で、例えば 'sha1' や 'sha256' です。 password と salt はバイト列のバッファとして解釈されます。アプリケーションとライブラリは、 password を適切な長さ (例えば 1024) に制限すべきです。 salt は
os.urandom()
のような適切なソースからの、およそ 16 バイトかそれ以上のバイト列にするべきです。iterations 数はハッシュアルゴリズムと計算機の能力に基づいて決めるべきです。2013 年現在の場合、 SHA-256 に対して最低でも 100,000 反復が推奨されています。
dklen は、導出された鍵の長さです。 dklen が
None
の場合、ハッシュアルゴリズム hash_name のダイジェストサイズが使われます。例えば SHA-512 では 64 です。>>> import hashlib, binascii >>> dk = hashlib.pbkdf2_hmac('sha256', b'password', b'salt', 100000) >>> binascii.hexlify(dk) b'0394a2ede332c9a13eb82e9b24631604c31df978b4e2f0fbd2c549944f9d79a5'
バージョン 3.4 で追加.
注釈
pbkdf2_hmac の高速な実装は OpenSSL 使用版で利用可能です。Python 実装は
hmac
のインラインバージョンを使います。それはおよそ 3 倍遅く、GIL を解放しません。
-
hashlib.
scrypt
(password, *, salt, n, r, p, maxmem=0, dklen=64)¶ この関数は、 RFC 7914 で定義されるscrypt のパスワードに基づいた鍵導出関数を提供します。
password と salt は bytes-likeなオブジェクトでなければなりません。アプリケーションとライブラリは、 password を適切な長さ (例えば 1024) に制限すべきです。 salt は
os.urandom()
のような適切なソースからの、およそ 16 バイトかそれ以上のバイト列にするべきです。n is the CPU/Memory cost factor, r the block size, p parallelization factor and maxmem limits memory (OpenSSL 1.1.0 defaults to 32 MB). dklen is the length of the derived key.
利用可能性: OpenSSL 1.1+
バージョン 3.6 で追加.
15.1.4. BLAKE2¶
BLAKE2 is a cryptographic hash function defined in RFC-7693 that comes in two flavors:
- BLAKE2b, optimized for 64-bit platforms and produces digests of any size between 1 and 64 bytes,
- BLAKE2s, optimized for 8- to 32-bit platforms and produces digests of any size between 1 and 32 bytes.
BLAKE2 supports keyed mode (a faster and simpler replacement for HMAC), salted hashing, personalization, and tree hashing.
このモジュールのハッシュオブジェクトは標準ライブラリーの hashlib
オブジェクトの API に従います。
15.1.4.1. ハッシュオブジェクトの作成¶
New hash objects are created by calling constructor functions:
-
hashlib.
blake2b
(data=b'', digest_size=64, key=b'', salt=b'', person=b'', fanout=1, depth=1, leaf_size=0, node_offset=0, node_depth=0, inner_size=0, last_node=False)¶
-
hashlib.
blake2s
(data=b'', digest_size=32, key=b'', salt=b'', person=b'', fanout=1, depth=1, leaf_size=0, node_offset=0, node_depth=0, inner_size=0, last_node=False)¶
These functions return the corresponding hash objects for calculating BLAKE2b or BLAKE2s. They optionally take these general parameters:
- data: initial chunk of data to hash, which must be interpretable as buffer of bytes.
- digest_size: size of output digest in bytes.
- key: key for keyed hashing (up to 64 bytes for BLAKE2b, up to 32 bytes for BLAKE2s).
- salt: salt for randomized hashing (up to 16 bytes for BLAKE2b, up to 8 bytes for BLAKE2s).
- person: personalization string (up to 16 bytes for BLAKE2b, up to 8 bytes for BLAKE2s).
下の表は一般的なパラメータの上限 (バイト単位) です:
Hash | digest_size | len(key) | len(salt) | len(person) |
---|---|---|---|---|
BLAKE2b | 64 | 64 | 16 | 16 |
BLAKE2s | 32 | 32 | 8 | 8 |
注釈
BLAKE2 specification defines constant lengths for salt and personalization
parameters, however, for convenience, this implementation accepts byte
strings of any size up to the specified length. If the length of the
parameter is less than specified, it is padded with zeros, thus, for
example, b'salt'
and b'salt\x00'
is the same value. (This is not
the case for key.)
これらのサイズは以下に述べるモジュール constants で利用できます。
Constructor functions also accept the following tree hashing parameters:
- fanout: fanout (0 to 255, 0 if unlimited, 1 in sequential mode).
- depth: maximal depth of tree (1 to 255, 255 if unlimited, 1 in sequential mode).
- leaf_size: maximal byte length of leaf (0 to 2**32-1, 0 if unlimited or in sequential mode).
- node_offset: node offset (0 to 2**64-1 for BLAKE2b, 0 to 2**48-1 for BLAKE2s, 0 for the first, leftmost, leaf, or in sequential mode).
- node_depth: node depth (0 to 255, 0 for leaves, or in sequential mode).
- inner_size: inner digest size (0 to 64 for BLAKE2b, 0 to 32 for BLAKE2s, 0 in sequential mode).
- last_node: boolean indicating whether the processed node is the last one (False for sequential mode).
See section 2.10 in BLAKE2 specification for comprehensive review of tree hashing.
15.1.4.2. 定数¶
-
blake2b.
SALT_SIZE
¶
-
blake2s.
SALT_SIZE
¶
Salt length (maximum length accepted by constructors).
-
blake2b.
PERSON_SIZE
¶
-
blake2s.
PERSON_SIZE
¶
Personalization string length (maximum length accepted by constructors).
-
blake2b.
MAX_KEY_SIZE
¶
-
blake2s.
MAX_KEY_SIZE
¶
最大キー長
-
blake2b.
MAX_DIGEST_SIZE
¶
-
blake2s.
MAX_DIGEST_SIZE
¶
ハッシュ関数が出力しうるダイジェストの最大長
15.1.4.3. 使用例¶
15.1.4.3.1. 簡単なハッシュ化¶
To calculate hash of some data, you should first construct a hash object by
calling the appropriate constructor function (blake2b()
or
blake2s()
), then update it with the data by calling update()
on the
object, and, finally, get the digest out of the object by calling
digest()
(or hexdigest()
for hex-encoded string).
>>> from hashlib import blake2b
>>> h = blake2b()
>>> h.update(b'Hello world')
>>> h.hexdigest()
'6ff843ba685842aa82031d3f53c48b66326df7639a63d128974c5c14f31a0f33343a8c65551134ed1ae0f2b0dd2bb495dc81039e3eeb0aa1bb0388bbeac29183'
As a shortcut, you can pass the first chunk of data to update directly to the constructor as the first argument (or as data keyword argument):
>>> from hashlib import blake2b
>>> blake2b(b'Hello world').hexdigest()
'6ff843ba685842aa82031d3f53c48b66326df7639a63d128974c5c14f31a0f33343a8c65551134ed1ae0f2b0dd2bb495dc81039e3eeb0aa1bb0388bbeac29183'
You can call hash.update()
as many times as you need to iteratively
update the hash:
>>> from hashlib import blake2b
>>> items = [b'Hello', b' ', b'world']
>>> h = blake2b()
>>> for item in items:
... h.update(item)
>>> h.hexdigest()
'6ff843ba685842aa82031d3f53c48b66326df7639a63d128974c5c14f31a0f33343a8c65551134ed1ae0f2b0dd2bb495dc81039e3eeb0aa1bb0388bbeac29183'
15.1.4.3.2. Using different digest sizes¶
BLAKE2 has configurable size of digests up to 64 bytes for BLAKE2b and up to 32 bytes for BLAKE2s. For example, to replace SHA-1 with BLAKE2b without changing the size of output, we can tell BLAKE2b to produce 20-byte digests:
>>> from hashlib import blake2b
>>> h = blake2b(digest_size=20)
>>> h.update(b'Replacing SHA1 with the more secure function')
>>> h.hexdigest()
'd24f26cf8de66472d58d4e1b1774b4c9158b1f4c'
>>> h.digest_size
20
>>> len(h.digest())
20
Hash objects with different digest sizes have completely different outputs (shorter hashes are not prefixes of longer hashes); BLAKE2b and BLAKE2s produce different outputs even if the output length is the same:
>>> from hashlib import blake2b, blake2s
>>> blake2b(digest_size=10).hexdigest()
'6fa1d8fcfd719046d762'
>>> blake2b(digest_size=11).hexdigest()
'eb6ec15daf9546254f0809'
>>> blake2s(digest_size=10).hexdigest()
'1bf21a98c78a1c376ae9'
>>> blake2s(digest_size=11).hexdigest()
'567004bf96e4a25773ebf4'
15.1.4.3.3. Keyed hashing¶
Keyed hashing can be used for authentication as a faster and simpler replacement for Hash-based message authentication code (HMAC). BLAKE2 can be securely used in prefix-MAC mode thanks to the indifferentiability property inherited from BLAKE.
This example shows how to get a (hex-encoded) 128-bit authentication code for
message b'message data'
with key b'pseudorandom key'
:
>>> from hashlib import blake2b
>>> h = blake2b(key=b'pseudorandom key', digest_size=16)
>>> h.update(b'message data')
>>> h.hexdigest()
'3d363ff7401e02026f4a4687d4863ced'
As a practical example, a web application can symmetrically sign cookies sent to users and later verify them to make sure they weren’t tampered with:
>>> from hashlib import blake2b
>>> from hmac import compare_digest
>>>
>>> SECRET_KEY = b'pseudorandomly generated server secret key'
>>> AUTH_SIZE = 16
>>>
>>> def sign(cookie):
... h = blake2b(digest_size=AUTH_SIZE, key=SECRET_KEY)
... h.update(cookie)
... return h.hexdigest().encode('utf-8')
>>>
>>> def verify(cookie, sig):
... good_sig = sign(cookie)
... return compare_digest(good_sig, sig)
>>>
>>> cookie = b'user-alice'
>>> sig = sign(cookie)
>>> print("{0},{1}".format(cookie.decode('utf-8'), sig))
user-alice,b'43b3c982cf697e0c5ab22172d1ca7421'
>>> verify(cookie, sig)
True
>>> verify(b'user-bob', sig)
False
>>> verify(cookie, b'0102030405060708090a0b0c0d0e0f00')
False
Even though there’s a native keyed hashing mode, BLAKE2 can, of course, be used
in HMAC construction with hmac
module:
>>> import hmac, hashlib
>>> m = hmac.new(b'secret key', digestmod=hashlib.blake2s)
>>> m.update(b'message')
>>> m.hexdigest()
'e3c8102868d28b5ff85fc35dda07329970d1a01e273c37481326fe0c861c8142'
15.1.4.3.4. Randomized hashing¶
By setting salt parameter users can introduce randomization to the hash function. Randomized hashing is useful for protecting against collision attacks on the hash function used in digital signatures.
Randomized hashing is designed for situations where one party, the message preparer, generates all or part of a message to be signed by a second party, the message signer. If the message preparer is able to find cryptographic hash function collisions (i.e., two messages producing the same hash value), then she might prepare meaningful versions of the message that would produce the same hash value and digital signature, but with different results (e.g., transferring $1,000,000 to an account, rather than $10). Cryptographic hash functions have been designed with collision resistance as a major goal, but the current concentration on attacking cryptographic hash functions may result in a given cryptographic hash function providing less collision resistance than expected. Randomized hashing offers the signer additional protection by reducing the likelihood that a preparer can generate two or more messages that ultimately yield the same hash value during the digital signature generation process — even if it is practical to find collisions for the hash function. However, the use of randomized hashing may reduce the amount of security provided by a digital signature when all portions of the message are prepared by the signer.
(NIST SP-800-106 "Randomized Hashing for Digital Signatures")
In BLAKE2 the salt is processed as a one-time input to the hash function during initialization, rather than as an input to each compression function.
警告
Salted hashing (or just hashing) with BLAKE2 or any other general-purpose cryptographic hash function, such as SHA-256, is not suitable for hashing passwords. See BLAKE2 FAQ for more information.
>>> import os
>>> from hashlib import blake2b
>>> msg = b'some message'
>>> # Calculate the first hash with a random salt.
>>> salt1 = os.urandom(blake2b.SALT_SIZE)
>>> h1 = blake2b(salt=salt1)
>>> h1.update(msg)
>>> # Calculate the second hash with a different random salt.
>>> salt2 = os.urandom(blake2b.SALT_SIZE)
>>> h2 = blake2b(salt=salt2)
>>> h2.update(msg)
>>> # The digests are different.
>>> h1.digest() != h2.digest()
True
15.1.4.3.5. Personalization¶
Sometimes it is useful to force hash function to produce different digests for the same input for different purposes. Quoting the authors of the Skein hash function:
We recommend that all application designers seriously consider doing this; we have seen many protocols where a hash that is computed in one part of the protocol can be used in an entirely different part because two hash computations were done on similar or related data, and the attacker can force the application to make the hash inputs the same. Personalizing each hash function used in the protocol summarily stops this type of attack.
(The Skein Hash Function Family, p. 21)
BLAKE2は person 引数にバイト列を渡すことでパーソナライズできます:
>>> from hashlib import blake2b
>>> FILES_HASH_PERSON = b'MyApp Files Hash'
>>> BLOCK_HASH_PERSON = b'MyApp Block Hash'
>>> h = blake2b(digest_size=32, person=FILES_HASH_PERSON)
>>> h.update(b'the same content')
>>> h.hexdigest()
'20d9cd024d4fb086aae819a1432dd2466de12947831b75c5a30cf2676095d3b4'
>>> h = blake2b(digest_size=32, person=BLOCK_HASH_PERSON)
>>> h.update(b'the same content')
>>> h.hexdigest()
'cf68fb5761b9c44e7878bfb2c4c9aea52264a80b75005e65619778de59f383a3'
Personalization together with the keyed mode can also be used to derive different keys from a single one.
>>> from hashlib import blake2s
>>> from base64 import b64decode, b64encode
>>> orig_key = b64decode(b'Rm5EPJai72qcK3RGBpW3vPNfZy5OZothY+kHY6h21KM=')
>>> enc_key = blake2s(key=orig_key, person=b'kEncrypt').digest()
>>> mac_key = blake2s(key=orig_key, person=b'kMAC').digest()
>>> print(b64encode(enc_key).decode('utf-8'))
rbPb15S/Z9t+agffno5wuhB77VbRi6F9Iv2qIxU7WHw=
>>> print(b64encode(mac_key).decode('utf-8'))
G9GtHFE1YluXY1zWPlYk1e/nWfu0WSEb0KRcjhDeP/o=
15.1.4.3.6. ツリーモード¶
これが二つの葉ノードからなる最小の木をハッシュする例です:
10
/ \
00 01
次の例では、64バイトの内部桁が使われ、32バイトの最終的なダイジェストを返しています:
>>> from hashlib import blake2b
>>>
>>> FANOUT = 2
>>> DEPTH = 2
>>> LEAF_SIZE = 4096
>>> INNER_SIZE = 64
>>>
>>> buf = bytearray(6000)
>>>
>>> # Left leaf
... h00 = blake2b(buf[0:LEAF_SIZE], fanout=FANOUT, depth=DEPTH,
... leaf_size=LEAF_SIZE, inner_size=INNER_SIZE,
... node_offset=0, node_depth=0, last_node=False)
>>> # Right leaf
... h01 = blake2b(buf[LEAF_SIZE:], fanout=FANOUT, depth=DEPTH,
... leaf_size=LEAF_SIZE, inner_size=INNER_SIZE,
... node_offset=1, node_depth=0, last_node=True)
>>> # Root node
... h10 = blake2b(digest_size=32, fanout=FANOUT, depth=DEPTH,
... leaf_size=LEAF_SIZE, inner_size=INNER_SIZE,
... node_offset=0, node_depth=1, last_node=True)
>>> h10.update(h00.digest())
>>> h10.update(h01.digest())
>>> h10.hexdigest()
'3ad2a9b37c6070e374c7a8c508fe20ca86b6ed54e286e93a0318e95e881db5aa'
15.1.4.4. クレジット:¶
BLAKE2 は*Jean-Philippe Aumasson*、 Luca Henzen、 Willi Meier そして Raphael C.-W. Phan によって作成された SHA-3 の最終候補である BLAKE を元に、Jean-Philippe Aumasson、 Samuel Neves、 Zooko Wilcox-O’Hearn, そして Christian Winnerlein によって設計されました。
それは、 Daniel J. Bernstein によって設計されたChaCha 暗号由来のアルゴリズムを用いています。
標準ライブラリは pyblake2 モジュールを基礎として実装されています。 このモジュールは Dmitry Chestnykh によって、Samuel Neves が作成した C実装を元に書かれました。 このドキュメントは、pyblake2 からコピーされ、Dmitry Chestnykh によって書かれました。
Christian Heimes によって、一部のCコードがPython向けに書き直されました。
以下の public domain dedicationが、Cのハッシュ関数実装と、拡張コードと、このドキュメントに適用されます:
To the extent possible under law, the author(s) have dedicated all copyright and related and neighboring rights to this software to the public domain worldwide. This software is distributed without any warranty.
You should have received a copy of the CC0 Public Domain Dedication along with this software. If not, see http://creativecommons.org/publicdomain/zero/1.0/.
The following people have helped with development or contributed their changes to the project and the public domain according to the Creative Commons Public Domain Dedication 1.0 Universal:
- Alexandr Sokolovskiy
参考
hmac
モジュール- ハッシュを用いてメッセージ認証コードを生成するモジュールです。
base64
モジュール- バイナリハッシュを非バイナリ環境用にエンコードするもうひとつの方法です。
- https://blake2.net
- BLAKE2 の公式ウェブサイト
- http://csrc.nist.gov/publications/fips/fips180-2/fips180-2.pdf
- FIPS 180-2 のセキュアハッシュアルゴリズムについての説明。
- https://en.wikipedia.org/wiki/Cryptographic_hash_function#Cryptographic_hash_algorithms (日本語版: https://暗号学的ハッシュ関数)
- どのアルゴリズムにどんな既知の問題があって、それが実際に利用する際にどう影響するかについての Wikipedia の記事。
- https://www.ietf.org/rfc/rfc2898.txt
- PKCS #5: Password-Based Cryptography Specification Version 2.0