14.5. plistlib — Mac OS X .plist ファイルの生成と解析¶
ソースコード: Lib/plistlib.py
このモジュールは主に Mac OS X で使われる「プロパティーリスト」ファイルを読み書きするインターフェイスを提供します。バイナリと XML の plist ファイルの両方をサポートします。
プロパティーリスト (.plist) ファイル形式は基本的型のオブジェクト、たとえば辞書やリスト、数、文字列など、に対する単純な直列化です。たいてい、トップレベルのオブジェクトは辞書です。
plist ファイルを書き出したり解析したりするには dump() や load() 関数を利用します。
バイトオブジェクトの plist データを扱うためには dumps() や loads() を利用します。
値は文字列、整数、浮動小数点数、ブール型、タプル、リスト、辞書 (ただし文字列だけがキーになれます)、 Data、bytes、bytesarray または datetime.datetime のオブジェクトです。
バージョン 3.4 で変更: 新しい API。古い API は撤廃されました。バイナリ形式の plist がサポートされました。
参考
- PList マニュアルページ
このファイル形式の Apple の文書。
このモジュールは以下の関数を定義しています:
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plistlib.load(fp, *, fmt=None, use_builtin_types=True, dict_type=dict)¶ plist ファイルを読み込みます。fp は読み込み可能かつバイナリのファイルオブジェクトです。展開されたルートオブジェクト (通常は辞書です) を返します。
fmt はファイルの形式で、次の値が有効です。
None: ファイル形式を自動検出しますFMT_XML: XML ファイル形式ですFMT_BINARY: バイナリの plist 形式です
use_builtin_types が真 (デフォルト) の場合、バイナリデータが
bytesのインスタンスとして返されます。偽の場合、Dataのインスタンスとして返されます。dict_type は plist ファイルから読み出された辞書に使用される型です。
collections.OrderedDictを使用すると、plist の正確な構造を復元できます (ただし、plist ファイルでキーの順序は重要ではありません)。FMT_XML形式の XML データはxml.parsers.expatにある Expat パーサーを使って解析されます。不正な形式の XML に対して送出される可能性のある例外については、そちらの文書を参照してください。plist 解析器では、未知の要素は単純に無視されます。バイナリ形式のパーサーは、ファイルを解析できない場合に
InvalidFileExceptionを送出します。バージョン 3.4 で追加.
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plistlib.loads(data, *, fmt=None, use_builtin_types=True, dict_type=dict)¶ バイナリオブジェクトから plist をロードします。キーワード引数の説明については、
load()を参照してください。バージョン 3.4 で追加.
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plistlib.dump(value, fp, *, fmt=FMT_XML, sort_keys=True, skipkeys=False)¶ plist ファイルに value を書き込みます。Fp は、書き込み可能なバイナリファイルオブジェクトにしてください。
fmt 引数は plist ファイルの形式を指定し、次のいずれかの値をとることができます。
FMT_XML: XML 形式の plist ファイルですFMT_BINARY: バイナリ形式の plist ファイルです
sort_keys が真 (デフォルト) の場合、辞書内のキーは、plist にソートされた順序で書き込まれます。偽の場合、ディクショナリのイテレートの順序で書き込まれます。
skipkeys が偽 (デフォルト) の場合、この関数は辞書のキーが文字列でない場合に
TypeErrorを送出します。真の場合、そのようなキーは読み飛ばされます。TypeErrorが、オブジェクトがサポート外の型のものであったりサポート外の型のオブジェクトを含むコンテナだった場合に、送出されます。(バイナリの) plist ファイル内で表現できない整数値に対しては、
OverflowErrorが送出されます。バージョン 3.4 で追加.
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plistlib.dumps(value, *, fmt=FMT_XML, sort_keys=True, skipkeys=False)¶ value を plist 形式のバイトオブジェクトとして返します。この関数のキーワード引数の説明については、
dump()を参照してください。バージョン 3.4 で追加.
以下の関数は廃止されています。
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plistlib.readPlist(pathOrFile)¶ plist ファイルを読み込みます。pathOrFile はファイル名もしくは (読み込み可能かつバイナリの) ファイルです。展開されたルートオブジェクト (通常は辞書です) を返します。
この関数は、実際の動作のために
load()を呼び出します。キーワード引数の説明については、その関数のドキュメントを参照してください。注釈
結果の辞書の値は、
__getitem_につながる__getattr__メソッドを持ちます。つまり、属性アクセスを使用して、これらの辞書の項目にアクセスすることができます。バージョン 3.4 で撤廃: 代わりに
load()を使ってください。
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plistlib.writePlist(rootObject, pathOrFile)¶ rootObject を XML plist ファイルに書き込みます。 pathOrFile は、ファイル名もしくは (書き込み可能かつバイナリの) ファイルオブジェクトです。
バージョン 3.4 で撤廃: 代わりに
dump()を使ってください。
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plistlib.readPlistFromBytes(data)¶ バイト列オブジェクトから plist データを読み取ります。ルートオブジェクトを返します。
キーワード引数の説明については、
load()を参照してください。注釈
結果の辞書の値は、
__getitem_につながる__getattr__メソッドを持ちます。つまり、属性アクセスを使用して、これらの辞書の項目にアクセスすることができます。バージョン 3.4 で撤廃: 代わりに
loads()を使ってください。
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plistlib.writePlistToBytes(rootObject)¶ rootObject を XML plist 形式のバイト列オブジェクトとして返します。
バージョン 3.4 で撤廃: 代わりに
dumps()を使ってください。
以下のクラスが使用可能です:
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Dict([dict]): 辞書 dict と同じ値を持つ拡張マップ型オブジェクトを返します。
このクラスは、
dictのサブクラスで、属性アクセスを使用して項目にアクセスできます。つまり、マッピング内の項目を取得、設定、削除する上で、aDict.keyはaDict['key']と等価です。バージョン 3.0 で撤廃.
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class
plistlib.Data(data)¶ バイト列オブジェクト data を包むラッパオブジェクトを返します。plist 中に入れられる
<data>型を表すものとして plist への/からの変換関数で使われます。これには
dataという一つの属性があり、そこに収められた Python バイト列オブジェクトを取り出すのに使えます。バージョン 3.4 で撤廃: 代わりに
bytesオブジェクトを使ってください。
以下の定数が利用可能です:
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plistlib.FMT_XML¶ plist ファイルの XML 形式です
バージョン 3.4 で追加.
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plistlib.FMT_BINARY¶ plist ファイルのバイナリ形式です
バージョン 3.4 で追加.
14.5.1. 使用例¶
plist を作ります:
pl = dict(
aString = "Doodah",
aList = ["A", "B", 12, 32.1, [1, 2, 3]],
aFloat = 0.1,
anInt = 728,
aDict = dict(
anotherString = "<hello & hi there!>",
aThirdString = "M\xe4ssig, Ma\xdf",
aTrueValue = True,
aFalseValue = False,
),
someData = b"<binary gunk>",
someMoreData = b"<lots of binary gunk>" * 10,
aDate = datetime.datetime.fromtimestamp(time.mktime(time.gmtime())),
)
with open(fileName, 'wb') as fp:
dump(pl, fp)
plist を解析します:
with open(fileName, 'rb') as fp:
pl = load(fp)
print(pl["aKey"])
