11.7. glob
— Unix 形式のパス名のパターン展開¶
ソースコード: Lib/glob.py
glob
モジュールは Unix シェルで使われているルールに従い指定されたパターンに一致するすべてのパス名を見つけ出します。返される結果の順序は不定です。チルダ展開は行われませんが、*
, ?
, および []
で表現される文字範囲については正しくマッチされます。これは、関数 os.listdir()
および fnmatch.fnmatch()
を使用して行われており、実際にサブシェルを呼び出しているわけではありません。fnmatch.fnmatch()
と異なり、glob
はドット (.
) で始まるファイル名は特別扱いする点に注意してください。(チルダおよびシェル変数の展開を利用したい場合は os.path.expanduser()
および os.path.expandvars()
を使用してください。)
文字通りにマッチさせる場合はメタ文字を括弧で括ってください。例えば、'[?]'
は文字 '?'
にマッチします。
参考
pathlib
モジュールは高水準のパスオブジェクトを提供します。
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glob.
glob
(pathname, *, recursive=False)¶ pathname (パスの指定を含んだ文字列でなければいけません) にマッチする、空の可能性のあるパス名のリストを返します。pathname は (
/usr/src/Python-1.5/Makefile
のように) 絶対パスでも、(../../Tools/*/*.gif
のように) 相対パスでもよく、シェル形式のワイルドカードを含んでいてもかまいません。結果には (シェルと同じく) 壊れたシンボリックリンクも含まれます。recursive が真の場合、パターン “
**
” はあらゆるファイルや 0 個以上のディレクトリおよびサブディレクトリにマッチします。パターンの末尾がos.sep
の場合、ディレクトリおよびサブディレクトリのみマッチします。注釈
パターン “
**
” を大きなディレクトリツリーで使用するととてつもなく時間がかかるかもしれません。バージョン 3.5 で変更: “
**
” を使った再帰的な glob がサポートされました。
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glob.
escape
(pathname)¶ すべての特殊文字 (
'?'
、'*'
、'['
) をエスケープします。特殊文字を含んでいる可能性のある任意のリテラル文字列をマッチさせたいときに便利です。drive/UNC sharepoints の特殊文字はエスケープされません。たとえば Windows ではescape('//?/c:/Quo vadis?.txt')
は'//?/c:/Quo vadis[?].txt'
を返します。バージョン 3.4 で追加.
たとえば、次の 3 個のファイル 1.gif
, 2.txt
, card.gif
と、ファイル 3.txt
だけを含んだサブディレクトリ sub
があった場合、glob()
は以下の結果を返します。パスに接頭する要素がどう維持されるかに注意してください。:
>>> import glob
>>> glob.glob('./[0-9].*')
['./1.gif', './2.txt']
>>> glob.glob('*.gif')
['1.gif', 'card.gif']
>>> glob.glob('?.gif')
['1.gif']
>>> glob.glob('**/*.txt', recursive=True)
['2.txt', 'sub/3.txt']
>>> glob.glob('./**/', recursive=True)
['./', './sub/']
ディレクトリが .
で始まるファイルを含んでいる場合、デフォルトでそれらはマッチしません。例えば、 card.gif
と .card.gif
を含むディレクトリを考えてください:
>>> import glob
>>> glob.glob('*.gif')
['card.gif']
>>> glob.glob('.c*')
['.card.gif']
参考
fnmatch
モジュールシェル形式の (パスではない) ファイル名展開