2. Unix プラットフォームで Python を使う¶
2.1. 最新バージョンの Python の取得とインストール¶
2.1.1. Linux¶
ほとんどの Linux ディストリビューションでは Python はプリインストールされており、それ以外でもパッケージとして利用可能です。しかし、ディストリビューションのパッケージでは利用したい機能が使えない場合があります。最新版の Python をソースから簡単にコンパイルすることができます。
Python がプリインストールされておらず、リポジトリにも無い場合、ディストリビューション用のパッケージを簡単につくることができます。以下のリンクを参照してください:
参考
- https://www.debian.org/doc/manuals/maint-guide/first.en.html
- Debian ユーザー向け
- https://en.opensuse.org/Portal:Packaging
- OpenSuse ユーザー向け
- https://docs.fedoraproject.org/en-US/Fedora_Draft_Documentation/0.1/html/RPM_Guide/ch-creating-rpms.html
- Fedora ユーザー向け
- http://www.slackbook.org/html/package-management-making-packages.html
- Slackware ユーザー向け
2.1.2. FreeBSD と OpenBSD¶
FreeBSD ユーザーが Python パッケージを追加するには次のようにしてください:
pkg install python3
OpenBSD ユーザーが Python パッケージを追加するには次のようにしてください:
pkg_add -r python pkg_add ftp://ftp.openbsd.org/pub/OpenBSD/4.2/packages/<insert your architecture here>/python-<version>.tgz
例えば、i386 ユーザーが Python 2.5.1 を取得するには次のようにします:
pkg_add ftp://ftp.openbsd.org/pub/OpenBSD/4.2/packages/i386/python-2.5.1p2.tgz
2.2. Python のビルド¶
CPython を自分でコンパイルしたい場合は、まず ソース を入手します。最新リリース版のソースをダウンロード、あるいはソースリポジトリから新しく クローン を作成してください。(パッチの作成に貢献したい場合はクローンが必要になるでしょう。)
ビルドは通常次の手順で行います
./configure
make
make install
configure のオプションや特定の Unix プラットフォームにおける注意点は Python ソースツリーのルートにある README に細かく記載されています。
警告
make install
は python
バイナリを上書きまたは覆い隠すかもしれません。そのため、 make install
の代わりに exec_prefix/bin/pythonversion
しかインストールしない make altinstall
が推奨されます。
2.4. その他¶
Python スクリプトを Unix で簡単に使うためには、例えば次のようにしてスクリプトを実行可能ファイルにし
$ chmod +x script
適切な shebang 行をスクリプトの先頭に置きます。たいていの場合良い方法は
#!/usr/bin/env python
で、 PATH
全体から Python インタプリタを探します。しかし、幾つかの Unix は env コマンドをもっていないので、インタプリタのパスを /usr/bin/python
のようにハードコードしなければならないかもしれません。
シェルコマンドを Python スクリプトから使うには、 subprocess
モジュールを参照してください。
2.5. エディタと IDE¶
Python プログラミング言語をサポートする IDE はたくさんあります。多くのエディタや IDE にはシンタックスハイライト機能、デバッグツール、 PEP-8 チェック機能があります。
包括的な一覧を見るには、 Python Editors や Integrated Development Environments を訪れてください。