10.11. dircache — キャッシュされたディレクトリ一覧の生成

バージョン 2.6 で撤廃: dircache モジュールは Python 3 で削除されました。

dircache モジュールはキャッシュされた情報を使ってディレクトリ一覧を読み出すための関数を定義しています。キャッシュはディレクトリの mtime に応じて無効化されます。さらに、一覧中のディレクトリにスラッシュ ('/') を追加することでディレクトリであると分かるようにするための関数も定義しています。

dircache モジュールは以下の関数を定義しています:

dircache.reset()

ディレクトリキャッシュをリセットします。

dircache.listdir(path)

os.listdir() によって得た path のディレクトリ一覧を返します。 path を変えない限り、以降の listdir() を呼び出してもディレクトリ構造を読み込みなおすことはしないので注意してください。

返されるリストは読み出し専用であると見なされるので注意してください (おそらく将来のバージョンではタプルを返すように変更されるはず ? です)。

dircache.opendir(path)

listdir() と同じです。以前のバージョンとの互換性のために定義されています。

dircache.annotate(head, list)

listhead の相対パスからなるリストとして、各パスがディレクトリを指す場合には '/' をパス名の後ろに追加したものに置き換えます。

>>> import dircache
>>> a = dircache.listdir('/')
>>> a = a[:] # Copy the return value so we can change 'a'
>>> a
['bin', 'boot', 'cdrom', 'dev', 'etc', 'floppy', 'home', 'initrd', 'lib', 'lost+
found', 'mnt', 'proc', 'root', 'sbin', 'tmp', 'usr', 'var', 'vmlinuz']
>>> dircache.annotate('/', a)
>>> a
['bin/', 'boot/', 'cdrom/', 'dev/', 'etc/', 'floppy/', 'home/', 'initrd/', 'lib/
', 'lost+found/', 'mnt/', 'proc/', 'root/', 'sbin/', 'tmp/', 'usr/', 'var/', 'vm
linuz']